気流解析

構造物の風の強さを評価する方法として、乱流時の気流状態を計算し、流入風速および構造物受圧面などから風圧力や風力係数を算定します。

太陽光パネルの気流解析をご紹介します。

複数のアレイを構成する太陽光パネル(傾斜角30°)において、パネル背面側から風が当たった場合の気流状態およびパネル面における風力係数を算定した結果、風上第1アレイで、最大値1.13を示し、第2アレイ以降は0.3以下に減少しました。
第1アレイが風を受け止める事により、それ以後は風速が1/4程度に減少しました。
また、パネル下からの風の通り抜けによる影響が認められました。

図1 速度コンター図による気流状態(防風板無し)

図1 速度コンター図による気流状態(防風板無し)

図2 速度コンター図による気流状態(防風板有り)

図2 速度コンター図による気流状態(防風板有り)

次に、風上側に防風板(高さ1.2m)を設置した場合の影響度合いを検討した結果、第4アレイで最大値0.137を示し、防風板が無い場合の最大値1.13と比べ、風力係数値が非常に小さくなりました。
防風板が風を受け止める事により、アレイ全体の風速が大きく減少し防風板無しの第2アレイ以降と比べ1/2程度に減少しました。
また、図3パネル付近の気流状態から、パネル下側では風と逆方向の気流が発生し、パネル間で風が回転している事がわかりました。

図3 パネル付近の気流状態

図3 パネル付近の気流状態

図4 パネル付近の気流シミュレーション

図4 パネル付近の気流シミュレーション



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