鉄塔部材取替工法

強度不足となった鉄塔主柱材や腹材の取替方法について、仮設設備や仮設治具を用いた構造詳細検討や設置方法および取替え手順を提案するとともに、施工条件での強度検討を行います。

主柱材取替え工法

電線張替えなど架線条件の変更や鋼材腐食による強度不足が発生した場合、主柱材支え治具による主柱材取替えを行っております。主柱材支え治具は、接続プレート、支え材、ネジ式ジャッキで構成されており、取替対象の主柱材応力を支え材に伝達して主柱材応力を開放する治具です。

施工期間1~2日/本
注意事項充電部近傍では停電要
腕金取付材、最下材では適用不可
主柱材支え治具の仕様支え材 …… φ139.8×3.5(SS400)
長さ1300mm、650mm、300mm
ねじジャッキ可動範囲 …… 600~800mm
把持プレート(許容応力)…… 150kN用、100kN用
主柱材取替え工法

腹材取替え工法

山形鋼

電線張替えなど架線条件の変更や鋼材腐食により、腹材が強度不足となることは多く発生いたします。強度不足を補う方法として、強度が大きい部材に取替える方法がありますが、部材を取替えるにあたり、応力伝達の経路が変更になるため、仮設材が必要となるケースがあります。当社では、これまでの技術の蓄積に基づき、施工性、安全性、経済性を考慮した最適な方法を提案しております。

写真は、基礎不同変位により斜材にたわみが発生したため、改修した事例です。山岳地に建設されていた当該鉄塔は、本来、鋼材を使用する仮設斜材に対し、仮設材の減量と施工性を考慮して、レバーブロックとワイヤを使用いたしました。

山形鋼

鋼管

鋼管鉄塔の腹材においても、鋼管内面腐食などが原因となり取替えが必要になる場合があります。鋼管材を採用している鉄塔は、載荷応力が大きいことや、構造上の理由(シングルワーレン結構など)により、駆動性がある仮設設備の設置を推奨しております。

写真は、鋼管内面の腐食が原因となり、シングルワーレン結構の斜材取替を行った事例です。本事例では、部材取替えの際、油圧ジャッキを用いた仮設治具を設置し、取替部材のボルト間距離および荷重を調整することで、容易に部材取替えが完了しております。



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